CNC集塵機について

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本業はここのところ生産技術モード。うん、設備更新を依頼したらNGが多くなった。
いろいろ解析するとノイズ耐性が駄目だった。差動配線じゃない通信線をツイストペアとか...

マウスのほうはあまり冒険せず、調子をときどき見るぐらいで全日本にそなえて体力を温存している。耐久性がよろしくない。

さて、中華CNCのX4-800Lだが購入して半年ほど経ったが今のところ致命的なトラブルは起きておらず品質も安定している。(たまにスピンドルモータの制御が位相ズレをおこしていそうな音がするが)ただしアルミやPOMを削る分にはまだいいが、MDFといった木材系を削るとモータの空冷ファンで粉塵が舞って部屋中に漂うという欠点がある。

今まで掃除機を構えていたが世の中的には集塵機を装備するのが一般的らしいので自作することにした。

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見にくいがスピンドルの横にホースを追加して左下の黒いハンディクリーナで吸いこむという単純なものである。ただしそのまま吸いこむとすぐにクリーナの内部が粉塵でつまってしまうので、青いカップが見えると思うがこれがサイクロンユニットで原理はこのあたり参照
遠心力で粉塵を分離してゴミはカップの底に溜まるようになっている。多くの製作者はこの下にペール缶などタンクを接続するが粉塵の量はそこまで多くないので省略した。ただ、一般的なサイクロンとちがって自分は中心の吸いこみ口のパイプの下を塞ぎ、横に開けた無数の小さな穴から吸うようにしている。これにより下に溜まった粉塵が巻き上げられて吸いこまれることを防止する。実際、6分ぐらいのMDF切削後クリーナーの内部に入った粉は目で見えるものはなかったので狙いは成功している。

集塵部は以下のようなユニットをスピンドルモータに装着する
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よくある機構であるが、ここはスカート部に一般的にはブラシを使っている人が多いが、ブラシの隙間から空気が漏れて圧力が低下するためきれいに集塵するためにはクリーナーの出力をある程度強くする必要がある。ここは自分のオリジナルでスカートに画用紙で作成した蛇腹を採用している。これにより吸引すると加工面に蛇腹が密着し、吸いつくことで気圧をかなり下げることができるため、弱い吸引力でも集塵が可能になるというわけである。


稼働の様子


クリーナはそのままでは非常にうるさいので秋月電子のトライアック万能調光器キット(40A)を使って出力を絞っている。このキットを使う場合、クリーナはマイコン制御でない単純なもののほうがうまく行く。

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